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お前たちは不幸だ。恢復の途なく不幸だ。不幸なものたちよ。
 
『小さき者』で有島が三人の子供達に向かって言う言葉である。あまりにもストレートな言葉であって、とても幼子相手に向けた言葉とは思われない。しかしながら、有島は相手が自分の子供達だからこそ、なおさら自分の気持ちをありのままに伝える必要を感じたのではないだろうか。
 
これは小説ではない。父としての有島が、自分の子供達に向けたメッセージである。これから困難に満ち溢れる人生をかぼそい力で歩んでいかなければならない子供達に向けた励ましの言葉である。だからこそ、悲しみや不幸を変に隠しだてたりせず、真っ直ぐと自分の感じるままを子供達に語りかける有島の言葉は、子供達の、そして私達の心に突き刺さるのだろう。
 
小さき者よ。不幸なそして同時に幸福なお前たちの父と母との祝福を胸にしめて人の世の旅に登れ。前途は遠い。そして暗い。然し恐れてはならぬ。恐れない者の前に道は開ける。行け。勇んで。小さき者よ。
 
この後、有島は『生まれ出づる悩み』を発表する。そこで描かれるのは、自らが置かれた境遇と自分自身の内なる芸術的欲求に板ばさみになった君の苦悩である。こうした境遇と欲求のせめぎあいという主題は、『田舎教師』や『破戒』などの小説にも共通するものであるが、有島は苦悩を単に苦悩であるとして終わらせない。彼は、この苦悩こそが私達の世界をより力強く波打たせるものであると結論している。
 
したがって、有島は変えがたい現実を子供達に突きつけることで、子供達に「生きて」欲しかったのだろう。苦悩し続けることが生の力である。彼の子供達は、母の死を「何者にも代えがたく悲しく口惜しいものに思う」(P19)ことがあっても、その苦しさゆえに「人生の淋しさに深くぶつかってみることが出来る。」(P19)その苦悩こそが子供達を力づかせ、躍動させるのだ。

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2009-09-02(Wed) 13:24| 日本文学| トラックバック 0| コメント 0

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