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『若きウェルテルの悩み』

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ドイツの生んだ最高の文豪のひとりであるゲーテが、25才のときにたった4週間で一気に書き上げた世界を代表する青春の文学である。ゲーテ作品の中で最初の本格的な小説であり、主要部分は、主人公ウェルテルが友人のウィルヘルムに手紙を書き心情を告白するという書簡体小説の形式をとっている。つまりは、物語のほとんど全てが主人公ウェルテルの告白から構成されており、ウェルテルの苦悩に直に触れることができる。ゲーテ自身の恋愛体験と、ゲーテの友人が失恋を理由に自殺したのがきっかけとなり執筆された。
 
ナポレオンが、この「若きウェルテルの悩み」をエジプト遠征に携えていき、七回読んだといわれているのは有名な話である。ナポレオンが常に懐に携帯していた本作品は、人が必ず経験する青年期の恋を題材にし、ウェルテルの苦悩を直に描くことで、多くの人々の共感を勝ち得ることができたのだろう。しかし、本作品の魅力はそれに留まらない。ウェルテルの独白は全てが書簡形式であるため、一見すると不器用な文章に見えながらも簡潔にまとまっており、彼の独白が描き出す情景は全てが詩的で美しい。一つ一つの段落が散文詩のようであるとまでは言わないが、削りに削った必要最低限の言葉で描かれるそれぞれの場面は、どれも啓発的で我々の心を掴む魅力に溢れている。したがって、ナポレオンが本作品を何度も読み返していたということもうなずけるのだ。ふとした瞬間にぱらぱらとページをめくってみると、ウェルテルの苦悩が周囲の情景と共に心に染み込んでくる。
 
ウィルヘルム、愛のない世界なんて、ぼくらの心にとって何の値打ちがあろう。あかりの着かない幻燈なんて何の意味があるんだ。小さなランプを中に入れて初めて白い壁に色とりどりの絵が映るのさ。なるほどそれもはかないまぼろしかもしれない、それにしてもさ、元気な少年のようにその前に立って、その珍しい影絵にうっとりとしてれば、それもやっぱり幸福といっていいじゃないか。
 
高校時代に友人と幸福とは何かについて話し合った記憶があるが、そのときの友人の意見は「愛する人と幸せな家庭を築けること」だった。私はその当時、内村鑑三の『後世への最大遺物・デンマルク国の話』を読んだばかりだったので、「崇高なる精神を後世に残すことが人間の幸福なのだ」というようなことを力説したように思うが、幼少から学問を積んで学校一の秀才であった友人が、幸せを恋愛と捉えていることに当時の私は少なからず驚いた。ウェルテルも、
 
自分の情熱や自分の欲求からでもないのに、他人のため、金のため、あるいは名誉とか何とかのためにあくせくする人間はいつだって阿呆なのだ。
 
と述べている。私は今でも「崇高なる精神を残すこと」が人生の意義であると考えてはいるが、ふとしたときに、果たしてそれが真に自分が求めていることなのかと疑問に思うこともある。人生の意義や目的などといった難しいことではなく、もっと単純に自分自身が求めている幸福は、「愛する人と幸せな家庭を築けること」なのではないだろうか。そして今日も私は悩むのである。

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2009-07-13(Mon) 11:00| 外国文学| トラックバック 0| コメント 0

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