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『燃えよ剣』

燃えよ剣〈上〉 (新潮文庫)
燃えよ剣〈上〉 (新潮文庫) 司馬 遼太郎

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『壬生義士伝』を読んだので、同じ新撰組を題材にした時代小説として本書を読んでみた。『壬生義士伝』の書評でも少し述べたが、やはり司馬遼太郎の表現は少し堅い。時代小説として、史実に忠実に物語を勧めていくことは必要であるが、『壬生義士伝』を読んだ後にこちらを読んでも、少し味気ない気がする。というのも、『燃えよ剣』は視線が非常に客観的で、感情移入がしにくいのだ。確かに司馬史観に基づき、あくまで史実に沿った素晴らしい時代小説ではあったが、私は多少なり時代小説として邪道であっても、『壬生義士伝』のような人間くさい時代小説が好きである。
 
例えば同じ池田屋の変にしても、浅田次郎は事実を深く読んで説明してくれる。浅田は池田屋の二階に駆け上がったのが近藤勇と沖田総司だとしており、その理由として、二人が天然理心流の使い手であり、同じ場にいた永倉新八や藤堂平助が他流派の使い手であったことから、天然理心流の名を同時に挙げるために近藤と沖田という新撰組の中核をなす二人が二階へ上がったのだと。しかしながら、司馬は非常に簡潔である。単に、「階上へ上がるのは、近藤、永倉の二人きりである。」と述べるだけである。
 
歴史を語る者として、自分の勝手な解釈は行わずに、あくまで客観的に描写していくその手法は、読者に史実の解釈の余地を与えてくれるものではある。ただし、司馬も自分の著作を「フィクションである」とはっきり言明しているように、時代小説はあくまで小説なのである。したがって、どれだけ客観的に小説を書き上げたとしても、それはあくまで小説でしかなく、史実であるとは言いがたい。読者が時代小説をあくまで小説であると考えるべきであるならば、私は作者の主観が入り混じったフィクション見え見えの小説の方が楽しめる。
 
また、二点ほど『燃えよ剣』の中で疑問に思った点がある。一つは、酒井兵庫という隊士が死亡した時期であるが、本作品の中では池田屋事変より前であるとしている。だが実際は、池田屋事変に酒井兵庫が加わっていたことが明らかになっている。もう一つは、上述したが、池田屋事変において誰が階上へ上がったかという点である。こちらも一般的には近藤と沖田であるとするのが通説である。細かい点ではあるが、こうした相違は作者が意図的にしたものなのだろうか、それとも本作品を執筆した当時には明らかになっていなかった事実なのだろうか。
 
いずれにせよ、読者が大まかに時代の流れを俯瞰する際に役立つのは司馬遼太郎であることは間違いない。そして、本作品がフィクションであると言われても、まるで事実のように錯覚してしまうのは、司馬遼太郎の技巧のなせる業である。事実のように錯覚してしまうので、安心感をもって本を読める。ただし、彼の作品がどこまで事実を語っているのかを常に吟味する姿勢はもちろん必要である。

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2009-06-25(Thu) 06:25| 日本文学| トラックバック 0| コメント 0

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