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『俘虜記』

俘虜記 (新潮文庫)
俘虜記 (新潮文庫)大岡 昇平

新潮社 1967-08
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おすすめ平均 star
star俘虜たちの収容所生活をシニカルに描写
star俘虜としての生活の記録
star俘虜とは何だろう?

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私は分析的な小説を好む。自分の性格が分析的であるのも一つの理由であるが、あらゆる事象の原因を突き詰めて考えていく姿勢によって人類は進歩してきたし、「なぜ」という問い無しには、自分を高次の段階に引き上げる術はないからである。
 
この小説は特に分析的な思考によって書かれている。それが最も顕著なのは、第一章「捉まるまで」での米兵を撃たなかった自分自身についての省察である。しかし、その後の章では、優れた観察眼の反面、第一章ほどの詳細な分析が見られなかったのが、やや期待外れであった。ただ、俘虜収容所に至っては自分自身を深く悩ますような道徳的・倫理的事象といったものはほとんど起こらないと思われるので、それも含めて俘虜収容所がいかに日常的な社会であったかが伺える。
 
筆者の従軍経験の中で明らかになった兵士の心情は非常に興味深かった。例えば、降服など夢にも思わなかった兵士が米軍の巨大戦車を目前にして、「俘虜になってもいいから家へ帰りたい」と思う。これは人間が訓練によって恐怖を克服しているが、訓練は既知の事実によって行われるものであるため、未知の事実(見たこともない巨大な戦車)に対して訓練による恐怖の克服は全く効果がなかったからだ、と筆者は分析している。こうした戦時における兵士の心理は、実際に従軍した筆者だからこそ詳細に描けるものである。
 
本書は小説の分類であるが、筆者の経験に基づいて書かれたものである。また、筆者の詳細な観察も相まって、どの場面も非常にリアルに読者に迫ってくる。派手な戦闘シーンなどは全くないが、戦争の一面である俘虜収容所を題材にした秀逸の小説である。
 
 
        「最初の反応に任せてはならぬ、それは必ず偽りである」(P177)

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2009-06-14(Sun) 00:55| 日本文学| トラックバック 0| コメント 0

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