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Author:ydog
読んだ本を忘れてしまわないためのアウトプットの場。読んだ本の中でも是非皆さんに読んで頂きたい本を【お勧めの本】として紹介しています。本を選ぶ参考にしてみてください。

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『ワインの飲み方、選び方―ジャンシス・ロビンソンのワイン入門』

ワインの飲み方、選び方―ジャンシス・ロビンソンのワイン入門
ワインの飲み方、選び方―ジャンシス・ロビンソンのワイン入門Jancis Robinson

新潮社 1998-12
売り上げランキング : 45390

おすすめ平均 star
starやさしい語り口ですが…
starワインを楽しむために
star語り口が柔らか

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本書には、ワインをテイスティングするために必要な知識のほとんどが揃っている。
 
ワイン初心者の私のような輩が、いざワインテイスティングを始めようと思っても、何万本とあるワインを目の前にしては、どれから手をつけたら良いのか全く分からない。適当に数本ワインを買って飲み比べてみても、飲んだワインのどこに注目すればよいのかが曖昧だから、ただ何となく違うなと感じるだけで終わってしまう。全くもって時間とお金の無駄だ。
 
私の持論であるが、知識というのは認識できなければ体得できない。人は物事を理解して初めて、知識を生きたものとして活用することができるのである。本書は、具体的な言葉やワインの例を用いて、初心者の曖昧なワインテイスティングの知識を精錬させてくれる。そうして具体化された知識をもってワインを飲めば、それは間違いなく有益な経験となるだろう。
 
本書では、人間がどのような味覚を感じ取ることができるかについての簡単な解説を始めとして、テイスティングをするための環境づくり、ワインの品質を見極めるためにどのような点に着目すれば良いのかを詳述してくれている。著者は初心者の目線に立って、あれこれと頭に浮かぶ疑問を先読みするかのように解説してくれるので、非常にわかりやすい。また、ワインや環境の違いが私達の味覚にどのような違いをもたらすのかを比較できるように、様々な実践例を各所で紹介してくれる点も嬉しい。こうした実践例を一つずつこなしていけば、確実にワインテイスティングの力量がアップするのは間違いない。
 
そして、本書の半分はブドウ品種の味の特徴に割かれている。もちろん、他の産地との違いが顕著で分かりやすいシャトーのワインの見分け方も紹介されているが、著者は産地間に見られる微妙な差よりも、より分かりやすいブドウ品種の味の違いを解説してくれている。こうした点からみても、本書が初心者にとって非常にありがたい本であると言えるだろう。もちろん、それぞれのブドウの味を顕著に体現している有名ワインを何本も紹介してくれているのは言うまでもない。
 
ただ一つ欠点を挙げるとすれば、ワインの色の変化が分かりにくいといったところか。カラー写真つきで色の変化まで解説してくれていれば、入門書としては最良のものになっただろう。しかしながら、これからワインを楽しむ者として、一家に一冊持っておいて損はない本だ。他の本を何冊も購入するより、まずはこれを一冊購入することをお勧めする。
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2009-08-31(Mon) 14:40| ワイン| トラックバック 0| コメント 0

『コーリング』

コーリング (講談社文庫)
コーリング (講談社文庫)
講談社 2004-11
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今までに読んだことのない種類の小説である。表題作『コーリング』を初めとする全6篇の短編は、どれもが感じるままを吐露しているような文章であり、物語というよりも主人公の独白に近い。非常に感覚的である。
 
正直なところ、私は本書を読んで共感したり、感動したりするようなことが全くなかった。描かれている心情や考え方が、自分とは全く異なる次元のものであったからだ。したがって、本書については、読んで感動できる方と感動できない方がはっきり分かれるのではないか。嵌まらない人には全く嵌まらないし、嵌まる人にはピッタリ嵌まるのだろう。
 
また、現代文学は古典文学と比べてみると、その着眼点が独特であるように思われる。例えば、本書は自傷癖のある主人公や多重人格者など、おおよそ8割の人が共感できないような人々の心情を描いているのに対して、夏目漱石や森鴎外などの小説で描かれるのは、罪悪感や無常観、一般的な人生観など、たとえ小説と状況は違えども8割の人が共感できる事柄であることが多い。こうした小説における主題の変遷は、多様化する現代社会の流れを反映しているのであろうか。
 
異質な世界を知ることのできる本だ。是非とも読んでいただきたいとは言わないが、少し変わった小説を読みたい方にはお勧めである。

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2009-08-29(Sat) 23:53| 日本文学| トラックバック 0| コメント 0

『流学日記』

流学日記―20の国を流れたハタチの学生 (幻冬舎文庫)
流学日記―20の国を流れたハタチの学生 (幻冬舎文庫)
幻冬舎 2006-06
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おすすめ平均 star
star本当に面白い
starこの本に出会えたことが幸せだ!

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私と同世代の人間が書いた本ということで、大学時代に読んで久々に良い刺激を受けた。私も学生時代は様々なことに挑戦してきたが、彼が綴る一つ一つの体験がとても新鮮で、ページをめくる度に「自分は今ここにじっと座っていて良いのか」という脅迫観念に駆られる。それほど彼の体験は多様である。一年間学校を休学して20の国々を巡る「流学」では、決められたルートなどもちろんない。自分の足が赴くままに世界を巡る。その体験記を読めば、あなたも間違いなく海外に行きたいという気持ちになる。本書はそんな本である。
 
彼の著作は、私自身の海外での体験を振り返る良い機会となった。私は彼ほどたくさんの国々を回らなかったし、目の前で死人を見たことも、派手なお祭りに巻き込まれたこともない。今までに訪れた国は、旅行で訪れた国を含めても5カ国のみである。しかしながら、数では負けこそしたが、テキサスで留学生として過ごした一年間、コートジボワールでボランティアに打ち込んだ2ヶ月が彼の体験に劣っているとは思わない。彼と比べても、一つの国をじっくり観察し、様々なことをより深く観察できたはずである。
 
このように書くと、海外に行くことが学生時代に経験すべきことなのかと思われる方がいるかもしれない。答えは全くもってNOである。もちろん、語学を身につけるという点で言えば、海外に滞在することは最良の手段ではある。しかしながら、本のあとがきに著者が書いているように、海外に行くことだけが重要であるわけではないのだ。真に重要なのは、場所はどこであれ、「挑戦する」ことを経験するということなのである。しかしながら、「挑戦する」というのは簡単なように見えて存外難しい。というのも、「挑戦する」ということは、ただ何かしようと思い立ち、それを実行に移すということを意味するのではないからである。真に「挑戦する」とは、挑戦する中でさらに現状を分析し、現状における課題を自ら見つけ出し、それらを自分の工夫によって解決するということである。つまり、挑戦する中で挑戦することなのだと私は考える。就職活動において、自己PRや「学生時代最も打ち込んだこと」などのES(エントリーシート)を書く際に、私はこのことを痛感した。
 
私は、挑戦したつもりでいて、真に挑戦してきてはいなかった。海外に行くだけ行っても、そして帰ってきてからも、自分が感じた問題を自ら考え工夫して解決しようとはしてこなかった。それに比べて著者は、流学中に感じた問題意識から、大学卒業後も様々な活動に従事し、社会に貢献している。私も彼に負けずに、これから「挑戦」していこうと思う。

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2009-08-18(Tue) 23:03| 日本文学| トラックバック 1| コメント 1

『山椒大夫・高瀬舟』

山椒大夫・高瀬舟 新潮文庫
山椒大夫・高瀬舟    新潮文庫
新潮社 1968-05
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おすすめ平均 star
star夜会のモチーフ
star「人のありよう」を問いかけてくる一篇
starおもしろい

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表題作の『高瀬舟』は高校の教科書で初めて読んだのであるが、挿絵に描かれた喜助の透き通るような微笑が未だに忘れられない。「先から先へと考て見れば、人はどこまで往って踏み止ることができるものやらわからない」人生の中において、喜助はたった二百文の金で満足することを知っている。尽きぬことのない物欲を捨てることができる人間の顔が持つある種の神々しさが、私の中で印象深く残っている。
 
森鴎外の作品には、私にとって人生の道標となる思想が多い。『柔らかい個人主義の誕生消費社会の美学』で取り上げた『青年』からの一節もそうであるし、『高瀬舟』における上記の一節も同様である。これらの記述から読み取れるのは、物欲から精神的な向上心にまで及ぶ人間の飽くなき「欲」への警戒心である。『高瀬舟』の喜助は物欲を断ち切った存在であった。そして『カズイスチカ』の父は、「自分が遠い向うに或物を望んで、目前の事を好い加減に済ませて行く」花房とは対照的に、「つまらない日常の事にも全幅の精神を傾注している」存在であった。物欲を捨てきれない庄兵衛や、日々の精進に追われる花房と同様の気質を持ちがちである私自身は、彼らが物語で感じるのと全く同じように、相対するこれらの人々の姿に心打たれるのである。
 
森鴎外は東京大学医学部を19歳で卒業し、その後は陸軍に入り、明治17年から明治21年まで衛生学研究のためドイツへと留学している。万国衛生会に日本政府代表として参加したり、陸軍軍医学舎の教官と陸軍大学校教官を兼務したり、最終的に陸軍省医務局長にまで上りつめたりと、文筆活動以外においても非常に才気溢れる人物であったことが伺われる。聞くところによると、彼は現世的な出世欲も非常に強く、「石見の人、ただの森林太郎として死にたい」というのもその無念さの裏返しだと皮肉られているそうだ。
 
そうした森鴎外だからこそ、満たしても満たしきれぬ自分の「欲」への警戒を小説の中で書き綴ったのであろう。何かを成し遂げようという果敢な意気込みはないより良いが、それがあまりに高じてしまい、目前の事物をないがしろにするようになってしまっては、人生は元も子もない。大志は抱くが、それに囚われてしまわぬように、平静から気を付けたいものである。

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2009-08-16(Sun) 22:08| 日本文学| トラックバック 0| コメント 0

『手紙』

手紙 (文春文庫)
手紙 (文春文庫)
文藝春秋 2006-10
売り上げランキング : 2055

おすすめ平均 star
starなんだかよくわからない作品
star差別とは
star泣ける作品

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「自己満足」とは本当に悪なのだろうか。平野社長は、兄の罪によって多大な苦労を被りつつも、逆境に負けずに頑張ろうとしている直貴に「いついかなる時も正々堂々としているというのは、君たちにとって本当に苦渋の選択だろうか」と問いかける。最後の手紙において、剛志は「手紙を書くべきではなかった」と後悔する。自分が正しいと考えたことを実行した結果、それが単なる「自己満足」だったと気付く。自分の行ってきた行為が全く意味のないもので、むしろマイナスにしかならないものだったと思い知らされる。こうした事例をみると、「自己満足」とはやはり悪なのか、と考えてしまう。
 
人は常に「自己満足」の問題と向き合わねばならない。特に、他人に何かをしてあげる場合に、これはまず間違いなく付きまとう問題である。例えば、町で見かける募金活動にしても、それが実際にどのように使われ、どのように役に立つのかも分からないまま、何か少し良いことをしたという思いをもって私達は小金をそれに投じる。結局は無駄の多い間接的な支援にそれらの募金が使われて、募金活動など問題の改善に全く結びつかないかもしれない。また、良かれと思って行った行為が、逆に相手に迷惑を被らせることも多々ある。自分が頭で考えていることというのは、現実となかなか噛み合わないものなのだ。理想と現実にはギャップがあるのが常なのだ。直貴も次のように述べている。
 
「差別や偏見のない世界。そんなものは想像の産物でしかない。人間というのは、そういうものとも付き合っていかなきゃならない生き物なんだ」
 
では、理想を追い求めることは果たして「自己満足」であり、悪なのか。私はそうは思わない。人間は不完全で、この世の全てが自分の思い通りに行くわけではない。だからこそ、「自己満足」する必要があるのではないか。理想と現実というのは大きくかけ離れているものである。その差を埋めるということは、マリアナ海溝を埋め立てるくらい途方もない作業だ。例えば、ある人が世界を平和にしたいと考えたとする。自分の人生を平和活動に捧げ、その活動がどれほど素晴らしいものであったとしても、平和は決して訪れないだろう。人間とはちっぽけで無力なのだ。しかしながら、「世界は平和になっていないじゃないか」と彼を責めることはできない。当たり前である。彼の活動は間違いなく素晴らしいことなのだから。彼は自分の活動が少しでも平和に貢献できると「納得」し、それは「自己満足」かもしれないが、自分の人生を捧げているのである。「自己満足」とは、理想と現実の途方もない距離に押しつぶされてしまいそうな人間を救う唯一の方法なのだ。
 

「結果」ばかり考えていると、「自己満足」は悪になってしまうかもしれない。しかしながら、結果と同じくらい過程も重要なのである。理想と現実の間に挟まれ、あれこれと悩み抜くことが人を大きく成長させてくれる。直貴も次のように言っているではないか。

あの手紙があったからこそ、今の自分がある。手紙が届かなければ苦しむこともなかっただろうが、道を模索することもなかった。
 
そして、理想と現実の間で迷いながらも、それでも現実を少しでも理想に近づけていこうとする思いが積み重なれば、私達はいつか理想にたどり着くのではないだろうか。私はそう信じている。

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2009-08-14(Fri) 23:23| 日本文学| トラックバック 0| コメント 0

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