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読んだ本を忘れてしまわないためのアウトプットの場。読んだ本の中でも是非皆さんに読んで頂きたい本を【お勧めの本】として紹介しています。本を選ぶ参考にしてみてください。

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『アクロイド殺害事件』

アクロイド殺害事件 (創元推理文庫 (105‐13))
アクロイド殺害事件 (創元推理文庫 (105‐13))大久保 康雄

東京創元社 1959-05
売り上げランキング : 720069

おすすめ平均 star
star麻雀は性格描写のため
starポアロとマープル
star推理小説の常識を覆すプロット

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江戸川乱歩が選ぶ探偵小説BEST10()において、第六位の座を得ているのが本作品である。主人公はもちろん「私の灰色の脳細胞が活動を始めた」と口走ることで有名なエルキュール・ポアロである。私はこれまでポアロが登場するクリスティの作品を読んだことがなかったので、本作品で初めてポアロと対面することとなった。
 
シャーロック・ホームズと並ぶ世界的名探偵であり、かねがねから至る所で彼の噂を聞いていた私としては、ポアロが事件を少しずつ紐解いていく様子だけで非常に楽しむことができた。しかしながら、私にとって本当に印象的だったのは、ポアロのキャラクターよりもクリスティのミステリ作家としての力量である。クリスティは本当に天才だと思った。『そして誰もいなくなった』も私は読んだが、本作品はそれを上回る程のどんでん返しがあり、同時にそのどんでん返しに頼ることない幾重もの伏線による複雑性が、本作品を最上級のミステリたらしめている。
 
事件はたった一人の男の殺人事件で始まり、そして終わる。不可解な密室殺人でもなんでもなく、単に書斎で男が一人殺された。それを解決するのにポアロは400P近くも費やすのだ。少しずつ少しずつ事件の隠された背景が明らかになっていくが、どうしても犯人が見えてこない。私があれこれ悩んでいるうちに、ポアロは鮮やかな手際で全てを明らかにし、衝撃の事実を読者に突きつける。
 
 
~以下、ネタバレ注意!!~
本作品は再読によってその面白さがさらに増す作品であると思う。初読においてはクリスティの張り巡らす伏線に乗っけられ、まんまと驚かされる。犯人が分かった後の再読では、犯人の行動の一つ一つ、ポアロとのやり取りを逐一楽しむことができる。何とも面の皮の厚い犯人である。その言動の大胆さに思わずニヤリとさせられること間違いない。
 
蓄音機を使ったトリックなどは、翻訳にも大きくよるのだろうが、私が所有する本の訳では話し言葉と書き言葉を区別できるような訳ではなかったため、トリック自体に多少の違和感があった。しかしながら、蓄音機のトリックの伏線は二重、三重に提示されているため、こうした細かい点でクリスティを批判するのは酷というものだろう。こうしたあらを探すよりも、クリスティの素晴らしい作品を楽しんで欲しい。
 
毛糸の絡まりを優しく滑らかに紐解いていくようなクリスティの作品は、私が最も敬愛するものである。
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2009-09-14(Mon) 16:44| ミステリ| トラックバック 0| コメント 0

『黄色い部屋の謎』

黄色い部屋の謎 (創元推理文庫 108-1)
黄色い部屋の謎 (創元推理文庫 108-1)宮崎 嶺雄

東京創元社 2000
売り上げランキング : 285042

おすすめ平均 star
star紛れもない名作。
star《密室》の新機軸を打ち出したマイルストーン的作品
starオペラ座の怪人の著者なので読みました。

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江戸川乱歩が「これらの諸作を読まずして本格的探偵小説を語ることはできないのである」と評する10選の探偵小説(参照)において、第二位の座を得ているのが本作品である。
 
本作品の見所は、やはり密室殺人にある。ルルーは、同じ密室殺人を扱ったポーの『モルグ街の殺人』、ドイルの『まだらの紐』の密室性が不完全であることを「面白くない」と考え、自分は「金庫のように密閉された室内の犯罪」を考案したと述べている。文中でも前二作との比較がなされているが、トリックや犯人についてまで具体的に言及してしまっている点は非常に不愉快だった。これらの作品をまだ呼んでいない方がいるのであれば、読む際に注意していただきたい。
 
ルルーは密室にこだわり、作中でも「完全なる密室」であることを幾度となく強調しているが、その点を強調すればするほど、逆に犯人が絞られてしまうという事態が起きているのは皮肉である。特に第二の事件では、若い新聞記者探偵ルールタビーユの言う「正しい理性の働き」によって考えると、あからさまに犯人が絞られる。また、第一の事件においても、一人の人間による緻密な計画によって行われた犯行であるというよりは、幾重もの偶然が重なったことによる偶発的密室であるため、トリックと呼ぶには少し不適切であるようにも思われた。ただし、逆に言えばそうした偶発性を踏み越えて論理を組み立てていくという歯ごたえを味わえるのは言うまでもないが。
 
すこし批判的な口調になってしまったが、以上に挙げた点を差し引いたとしても、本作品は素晴らしい探偵小説だといえるのは間違いない。心理的密室トリックや犯人の意外性はもちろんのこと、物語は長編のミステリとしてよく書き込まれている。推理のために必要な描写以外にも、サスペンスやロマン、犯罪の裏に潜む人間ドラマなど多くの要素が重層的にくみ上げられており、『オペラ座の怪人』を書いたルルーならではの劇的な物語性は非常に楽しめる。こうした要素によって、本作品は最後まで飽きることなく読ませられる上級のミステリに仕上がっているのである。

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2009-09-12(Sat) 16:42| ミステリ| トラックバック 0| コメント 0

『探偵ガリレオ』

探偵ガリレオ (文春文庫)
探偵ガリレオ (文春文庫)東野 圭吾

文藝春秋 2002-02-10
売り上げランキング : 4033

おすすめ平均 star
star科学と推理小説の出会い
starさっと読むには良い本
starドラマを見た方でも・・・

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昨年に映画化された「容疑者Xの献身」は日本映画にしてはかなり楽しめる内容だった。私は元来の天邪鬼であって、流行の作品ほど読まない性質であるのだが、今回は友人がガリレオシリーズをまとめて貸してくれることになったため、流行(といってももう一昔前か)の作品を読むに至っている。しかし、物事には順序があるので、まずは本書から読み進めることにしたのだが・・・・
 
正直な感想としては、物理学が分からなければトリックも分からないじゃん、ということ。これまでに読んだ本格的な推理小説と比べると物足りなかった。一見すると超常現象に思えるものを科学的に解明していくという点が面白いのか。東野圭吾自身が理系の学生であるので、死体からデスマスクを浮かび上がらせる落雷の力といった科学の力への驚きはあった。しかし、トリックを使える機器を使用することのできた者が犯人であることが大半なので、その危機が特殊であれば特殊であるほど、自ずとその人間は絞られてしまう。しがたって、推理小説として読むにはいかがなものか、というのが率直な感想である。
 
ということで、次の作品に期待したい。

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2009-06-30(Tue) 09:37| ミステリ| トラックバック 0| コメント 0

『エジプト十字架の謎』

エジプト十字架の謎 (創元推理文庫)
エジプト十字架の謎 (創元推理文庫) Ellery Queen 井上 勇

東京創元社 2009-01-09
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おすすめ平均 star
star「Tの悲劇」 = ご都合主義 + アンフェア
star解説は山口雅也氏

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1929年発表のローマ帽子の謎(The Roman Hat Mystery)に始まる国名シリーズの第五弾。国名シリーズとは、その名の通り題名に特定の国の名前が冠されているものである。
 

1929年ローマ帽子の謎 (The Roman Hat Mystery)
1930年フランス白粉の謎 (The French Powder Mystery)
1931 オランダ靴の謎 (The Dutch Shoe Mystery)
1932 ギリシア棺の謎 (The Greek Coffin Mystery)
1932 エジプト十字架の謎 (The Egyptian Cross Mystery)
1933 アメリカ銃の謎 (The American Gun Mystery)
1933 シャム双生児の謎 (The Siamese Twin Mystery)
1934 チャイナ橙の謎 (The Chinese Orange Mystery)
1935 スペイン岬の謎 (The Spanish Cape Mystery)
1937 ニッポン扇の謎 (The Japanese Fan Mystery) 改題名(The Door Between

 
本作品は国名シリーズの最高傑作と評価されている。クイーンが微笑を浮かべて提示する「読者への挑戦状」をあなたは解くことができるだろうか。
 
クイーンの作風は、初期と中後期とでは大きく変化する。初期の作品群に属するのは上述した国名シリーズとバーナビー・ロス名義で発表したレーン4部作(Xの悲劇」Y劇」Zの悲劇」「レーン最後の事件」)であり、名作といわれるクイーンの作品はこの初期の作品に多い。そして、中後期の作品に属するのは1938年発表『悪魔の報復』から始まるハリウッドシリーズと1942年発表『災厄の町』で始まるライツヴィルシリーズであり、『十日間の不思議』『九尾の猫』等探偵の苦悩を描いた作品が挙げられる。
 
初期の作品では、特にパズル的な要素が強く、犯人の動機や心理的な側面よりも、提示された事実をいかに組み立てて論理を構成していくかが重要な側面となっている。中期のハリウッドシリーズになると、道具立てやエラリーのやることがハデ(変装する,恋に落ちる,盲腸炎でくたばりかける)になり、推理と2本立てでロマンスが伸展し,最後の謎解きはサラっと流してカップルが誕生でめでたしめでたしと言った具合で、まさにハリウッド映画さながらのロマンス小説の要素が強くなる。そして、後期には「後期クイーン問題」と呼ばれる、探偵の存在を前提にしたトリックが見られるようになり、初期と比べても、「どうやって」よりも「なぜ」の方に力点が置かれるようになるのが特徴である。


<以下、本作品について>
 
したがって、純粋にパズル小説としてのクイーンを楽しみたい方であれば、国名シリーズとレーン4部作を読むことをお勧めする。本作品においても、最終的にたった一つの単純明快な事実によって溶け込むように全てのピースが型にはまる様子は見事としか言いようがない。

ただ、完璧なフェアプレーというのも難しく、常識的に考えて「どうやって」の部分では多少無理に思える部分もある。それを作者のご都合主義と感じてしまう方もいるかもしれない。しかしながら、本作品が「どうやって」よりも「だれ」という点に焦点を当てたものであるのなら、それも我慢できるだろう。したがって、これから本書を読む皆さんには、この作品が「だれ」を当てるものであるということを念頭においてほしい。そうした前提知識は、作品内の全ての事象を操ることのできる作者に対する当然の武器として、フェアプレーに反するものではないと思うから。

また、
エジプト十字架とかアンクとかのウンチクはまだしも、裸族主義が事件に関係なさ過ぎる点についても多少の批判がある。私としては、それら全てが読者を惑わせるための見せ掛けの事実として敢えて誇張的に挿入されたものであるとするならば、まぁ良いのでないかと思う。そうした数ある事実の中から、いかに真実を選び組み立てるか。それが探偵小説の醍醐味であるため、多少の分けの分からない要素が盛り込まれていても、読者を惑わすためのレッド・へリングとして全く問題はないのでないか。

長くなってしまったが、最高傑作と呼ばれるものにはそれなりの理由がある。安易な批判に流されず、自分の目で最高傑作かどうか確かめてほしい。

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2009-06-15(Mon) 12:38| ミステリ| トラックバック 0| コメント 0

『Yの悲劇』

Yの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
Yの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫)エラリイ クイーン

早川書房 1988-08
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おすすめ平均 star
starミステリの徹底した形式化の果てに顕現したアンチ・ミステリ
star究極のパズル小説
starかつてのミステリーNo.1

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東京創元社のホームページに掲載されている「江戸川乱歩が選んだベスト10」の第4位に挙げられていた作品。私は、小学生のときに図書室にある江戸川乱歩の怪人二十面相シリーズを全て読破したときから、江戸川乱歩のファンだったので、今回は敬愛する乱歩氏が勧める小説として試しに手に取って見た。漫画なら「金田一少年の事件簿」や「名探偵コナン」を幼少時に愛読していた私であるが、本格的な長編探偵小説を読んだのはこれが初めてである。
 
エラリー・クイーンの有名なフェアプレイ宣言を知っていたので、初めから先に犯人を推理してやろうという気持ちでくまなく読んでいった。しかし、部分部分のトリックは想像できる場合が多かったのだが、どうしても「動機」を含めた全ての事象に論理的な一貫性が見出せず、予想できた犯人がなぜその行動を行うことになったのか、前後の事件の関連性(特に第一の事件を含めた時にややこしくなった)をつなげることができないままに終わってしまった。あとで探偵役のレーン氏の推理を聞いてみると、なるほど、単純なようでいて、文中に提示された事実をそこまで構築していくことはやはり難しい。論理的だと評されるエラリーの小説であるのに、非論理が渦巻く。その非論理性まで含めて、やはり最終的には論理的なものに仕上がっていた。
 
私は事実を組み立てる論理性よりも、その時々の事象を起こす人の心理性の方が重要だと考えている。アリストテレスが言ったように「全ての物事には理由がある」わけだが、読み進めていっても、どうにも動機が見えてこない。ドイルの『ABC殺人事件』が、所謂カモフラージュ殺人の手法をとっていたはずなので、それと同じ理屈かとも思ったが、何をカモフラージュしているのかが想像できない。そのような非論理性にレーン氏もぶつかっていたわけだが、やはり「ありえそうもない事実」を事実として認めざるを得なくなったときに、彼の中で非常に大きな葛藤が生じていた。そうした葛藤の意味は初読ではなかなか理解できないので、再読してみることをお勧めする。レーン氏の心理的な苦悩の意味が分かってより楽しめるはずである。
 
「それにちがいない、あらゆる事実が、それを指向している……それでいて、クェイシー、そんなことは、ありえんのだよ!」『Yの悲劇』(P245

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2009-06-06(Sat) 08:54| ミステリ| トラックバック 0| コメント 0

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