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読んだ本を忘れてしまわないためのアウトプットの場。読んだ本の中でも是非皆さんに読んで頂きたい本を【お勧めの本】として紹介しています。本を選ぶ参考にしてみてください。

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『後世への最大遺物・デンマルク国の話』

後世への最大遺物・デンマルク国の話 (岩波文庫)
後世への最大遺物・デンマルク国の話 (岩波文庫)
岩波書店 1976-01
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おすすめ平均 star
star本書を読めば書物もメンターになりうるということが理解できるかもしれない
star日本人一人一人は、そして日本と言う国はこれからいかに生きるべきか
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これまでの22年間の人生の中で、私が最も影響を受けた本が本書である。初めて本書に出会ったのは高校生の時分であった。高校時代というのは、将来の進路や自分の夢などについて真剣に悩む時期であり、私自身も例に漏れず生きる意味や自分の人生について日々悩んでいた。当時17歳であった私が、おぼろげながら意識していた考えというのが、人生の意味というのは「この世に何かを残すことではないか」ということであったのだが、本書はそんな私の考えを補強し、さらに発展させてくれたのである。
 
生きる意味とは、後世に自分の遺物を残すことである。何を遺すかは人それぞれであろう。ただし、せっかく遺すのであるから、何か世のため人のためになるものの方が良い。天文学者のハーシェルは言った。
 
わが愛する友よ、われわれが死ぬときには、われわれが生まれたときより世の中を少しなりともよくして往こうではないか。
 
この意見に大抵の人は賛成してくれるものと思う。みんな選ぶことができるなら、悪人になるよりも善人になりたいだろう。では、何を遺すか。
 
著者は、金や事業をまず挙げる。なぜなら、この世の大抵の問題は、それが社会問題であろうと、教育問題であろうと、煎じつめてみれば金銭問題に行き着くからだ。世の中は金が全てなどと浅ましく言うつもりは毛頭ないが、やはり何を行うにしても金銭問題が付きまとうのは疑いようのない事実である。ただ、金を稼いだ後、それをどのように使うかがさらに重要なのだ。守銭奴のように、自分の稼いだ金を他人から守り抜いて守り抜いて別段何をするわけでもなく死んでいったとしたら、それはつまらない人生であろう。ビル・ゲイツのように世のため社会のために金を使ってこそ、この世で金を稼いだ意味があるのではないだろうか。先にも述べたように、金は絶大なるパワーを持つ。孤児院を立てることもできるし、エイズの撲滅に費やすこともできる。一番現実的かつ効果的な貢献だ。
 
同様のことは、事業(例えば、私がJETROにおいて目指す、途上国と先進国との間の貿易関係作り等がこれにあたる)においても当てはまる。三井物産のような大企業を事業として立ち上げることが、日本経済の発展にどれほど貢献したか分からない。また、菊池寛の小説にもあったように、危険な山道を通らなくてもすむよう、生涯かけてトンネルを山に掘ることも立派な事業であるといえるだろう。こうした金銭や事業が、私達の生活に直接与える利益は計り知れない。
 
ただし、全ての人がビル・ゲイツのように大金を稼ぎ出せるわけではない。三野村利左衛門のように大企業を築き上げることもできない。では、もっと簡単に後世に残せるものとして著者が挙げるのが、思想であり、「勇ましい高尚なる生涯」なのである。思想とは、つまり文学作品などによって自信の考えや意見を世に出版するということだ。このブログもその一種である。しかしながら、後世にわたって読み継がれる思想を残すことも並大抵のことではない。
 
そこで、誰でも残せる異物というのが「勇ましい高尚なる生涯」なのである。少し抽象的であるかもしれないが、自分が生きた人生の足跡、足掻いて足掻いて眼前の困難に打ち勝ったという事実が、後世の人にとって与える影響は非常に大きい。というのも、私自身も母方の祖父の人生に感銘を受けたからである。祖父はタンカー船の船長を辞めた後、身一つで某企業の社長まで上り詰めた。確かに、働いていた企業は大企業ではないが、未だに周囲の人から尊敬されている自慢の祖父である。祖父の生涯は間違いなく私に影響を与えてくれたし、祖父の周囲の人にも少なからずの影響を与えてきたのではないか。
 
別に波乱万丈な人生を歩まなくても良い。ただ、地味でも良いから、お天道様に胸を張って生きていく人生を歩みさえすれば、きっとその生涯は誰かの人生の糧となり、指針となるはずである。なぜなら、私達の人生自体が、一つの大事業であるのだから。
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2009-07-31(Fri) 11:55| 思想・哲学| トラックバック 0| コメント 0

『ソークラテースの弁明・クリトーン・パイドーン』

ソークラテースの弁明・クリトーン・パイドーン (新潮文庫)
ソークラテースの弁明・クリトーン・パイドーン (新潮文庫) 田中 美知太郎 池田 美恵

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ソクラテスは自著がない哲学者であるが、その思想は弟子のプラトンや歴史家のクセノポン、アリストテレスなどの著作を通じて紹介されている。本書は弟子のプラトンによって書かれたものであり、岩波文庫などは『ソクラテスの弁明・クリトン』 の二編でまとめている。その理由は、これら二編がソクラテス自身の思想が全面に出したプラトン初期の作品であるのに対し、『パイドーン』はプラトン自身の思想が芽を出しつつある中期の作品であるためである。実際、『パイドーン』ではイデア論をソクラテスが論じており、若干の違和感はあった。したがって、純粋にソクラテスの思想を知りたい方は、岩波文庫の『ソクラテスの弁明・クリトン』を読む方が良いだろう。ちなみに、それぞれの作品の位置づけとしては、『ソークラテースの弁明』が法廷でのソクラテスの弁明の様子を描いたもの、『クリトン』が獄中において法と正義について語るソクラテスを描いたもの、『バイドーン』が毒薬をあおって刑死するソクラテスの最後を描いたものである。
 
ソクラテスは、書き言葉が記憶を破壊すると考えていたため著作を残さなかった。個人的知識の基盤を形成するにふさわしい厳密さを期待できるのは暗記するという非常な努力を要するプロセスのみであり、そうして形成した知識基盤は教師との対話の中で磨いていくことができるという信念を抱いていたからである。本作品はソクラテスの信念に基づき、ソクラテスの思想を会話の中で引き出すという形をとっている。ソクラテスは自分の考えを直接主張することは決してせず、相手に問いかけ続ける問答法によって、相手の考えを自分の考えに導いていく「産婆術」を行った。
 
ソクラテスの思想の中でも最も有名なものは「無知の知」である。
 
この信託のなかで、神は言おうとしているのかもしれません。・・・人間達よ、お前達のうちで、いちばん知恵のあるものというのは、誰でもソークラテースのように、自分は知恵に対しては、実際は何の値打ちもないものなのだということを知った者が、それなのだと、言おうとしているようなものなのです。
 
知識に溺れることの恐ろしさをソクラテスは知っていた。そして人が知識に溺れないためには、自らの知識が不十分であると自覚すればよい。それが無知を知ることであり、これによって人間は表面的な知識の量などに囚われず、真の「知」を得ることができるようになる。しかしながら、無知を知るという知恵は「知」の一端でしかなく、真の「知」に到達するためには、肉体という不浄のものから離れ、魂そのものによって物事を捉えなければならないと説く。要するに、人間は死なない限り真の「知」に到達し得ないというのだ。いささか乱暴な説のようにも思えるが、最も純粋な認識というのは、
 
・・・純粋な思惟そのものを用い、それぞれの対象を純粋にそれ自体として追求しようとつとめ、目や耳やいわゆる肉体全体については、これらと共にあれば、魂は掻き乱され、真実と知恵とを得ることができないとして、それからできるだけ離れる者・・・
 
のみが到達できるというのは説得力がある。というのも、肉体による知覚が曖昧であり、視覚や聴覚といった感覚器官は身体の状態に影響を受けることは医学的にも明らかであるからだ。では、魂が死してなお存在するのかについては、『パイドーン』の中でソクラテスが語ったことになっている。簡単に論旨を述べると、偶数は奇数へ、奇数は偶数へと相互に変化しうるが、その性質は決して相容れることはない。偶数は奇数ではないし、逆もまた然りである。では、魂が肉体に宿ることで生命が生まれるのだとすれば、魂は生の性質を持っていることになり、それゆえ魂は生と反対である死の性質を持つことはない。したがって、魂は不死であり、不死=不滅とすれば、魂は不滅であると(恐らくプラトンは)説いている。この辺はまだ理解が曖昧かもしれないので、間違えていればご指摘願いたい。
 
こうした「知」の探求は、ソークラテースにとって神に仕えることである。つまり、問答を繰り返す行為をやめれば罪が軽くなるが、それは自分の使命に反することなので、たとえ自分が殺されようが『知を愛すること』はやめない。結果的に情状酌量を求めず、死刑を宣告されることになる。さらに、脱獄を勧めるクリトンに対しても、一度決定した刑罰を免れようとすることは、法に対する不正であると説く。裁判が神に対する不正であったとしても、不正に対して不正で対抗することは決してしてはならない。神に対する不正も国家の法に対する不正も常に不正であり、害悪であるという。この論だと、神が考える正しさとは何なのかということに行きついてしまうが、それについては語られていない。ただソクラテスは、不正に対して不正で返すことが正しくないことだと考えた。そして、その信念に従って刑死したのだ。
 
我々が人間である以上、何が正しくて何が間違っているのかは分からない。それは神のみぞ知るのである。ソクラテスも『弁明』の最後に次のように言っている。
 
しかしわれわれの行く手に待っているものは、どちらがよいのか、誰にもはっきり分からないのだ、神でなければ。
 
だから私達は考え続けるしかない。少なくともその探求する姿勢が正しいことであると信じて。

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2009-07-14(Tue) 12:03| 思想・哲学| トラックバック 0| コメント 0

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