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読んだ本を忘れてしまわないためのアウトプットの場。読んだ本の中でも是非皆さんに読んで頂きたい本を【お勧めの本】として紹介しています。本を選ぶ参考にしてみてください。

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「The Book―jojo’s bizarre adventure 4th another day」

The Book―jojo’s bizarre adventure 4th another day
The Book―jojo’s bizarre adventure 4th another day 荒木 飛呂彦

集英社 2007-11-26
売り上げランキング : 54311

おすすめ平均 star
star推理小説と思えばベネ
starジョジョっぽい話ではあった
starまあまあ

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ジョジョの奇妙な冒険 (1) (ジャンプ・コミックス)」 は、人生指針になっているといっても過言ではないほど私に大きな影響を与えてきた漫画である。魅力的なキャラクターと奇抜なスタンド能力、強さのインフレを起こさずに主人公の精神的な成長によって敵を倒していく戦闘描写など、ジョジョの魅力については語りつくせるものではない。『アメトーク』で「ジョジョの奇妙な芸人特集」が組まれたり、『ユリイカ』がジョジョ特集したりとジョジョが世間に幅広く認められつつあるのは非常に嬉しいことだ。絵が気持ち悪いという理由でジョジョを敬遠している方もそろそろ重い腰を上げてみてはどうだろうか。
 
ちなみに、ジョジョ作品における私の好きな台詞は、
 

「『結果』だけを求めていると、人は近道をしたがるものだ近道した時真実を見失うかもしれない。やる気も次第に失せていく。大切なのは『真実に向かおう とする意志』だと思っている。向かおうとする意志さえあれば、たとえ今回は犯人が逃げたとしても、いつかはたどり着くだろう?向かっているわけだからな違うかい?」(アバッキオの元同僚の警官)

 
「他人を負かすってことはそんなに難しいことではない。最も難しいのは自分を乗り越えることだ。」(岸辺露伴)
 
漫画文化を軽視する人もいるが、正義の素晴らしさを説く数多くの漫画は、青少年の道徳的な価値観の形成に大きな影響を与えていると思う。「~はカッコいい。」と思うから、それを生きる上での手本にしようとする。漫画に描かれる理想の主人公像は、自分自身がどのように生きるべきかを考える上で非常に良い手本となるのではないだろうか。もちろん、二次元にのめり込みすぎて現実逃避してしまっては元も子もないが。
 
閑話休題。
 
本書は、杜王町が舞台である第4部を乙一がノベライズしたものである。実は、乙一も私の好きな作家の一人であり、高校生の頃、出版されている全ての作品を購入して読破した。私のお勧めは「夏と花火と私の死体」である。ゾクゾクするホラーというわけではないが、乙一の独特な世界観を楽しめる作品である。
 
私の好きな二人の作家が関わっている作品ということで非常に楽しみだったのだが、読んでみると少し期待はずれではあった。乙一の陰鬱な雰囲気は読み初めから感じられたので、久々に乙一を読んでいるという気にはなれたが、読みすすめていくうちに、ジョジョのキャラ達が乙一の世界から浮いてしまっているという印象が消えないのだ。このような印象を抱くのは、乙一が4部の要素を作中に無理に取り込んでしまっているからである。アンジェロ岩や鉄塔の男など、ストーリーに直接関係の無い4部の脇役が数多く登場するため、乙一がジョジョに対して媚びているようにみえるのだ。乙一のジョジョ愛は伝わってくるのだが、ジョジョ好きが仲間内で楽しむために書いた同人誌ではないのだから、4部の要素を出せば良いというものではない。「パンを食べた枚数を覚えている人間はいない」などの台詞を無駄に挿入している点も、あまり好きにはなれなかった。
 
また、「連載当時の読者の考察」や「このキャラの恐ろしさについてはコミック参照」などのメタフィクションが作中に当然の如く挿入されている点にも閉口した。脚注で付けるのならまだ良いが、本文中に入れてしまっては、興醒めも甚だしい。
 
ストーリーはさすが乙一というくらい良くできていたが、上述したように、そのストーリーを台無しにしてしまう数々のミスが犯されている。それでもジョジョ好きなら我慢して読むことはできるだろう。しかしながら、特にジョジョを好きでもない人には、全くお勧めできない一冊である。
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2010-01-06(Wed) 18:42| 日本文学| トラックバック 0| コメント 0

『プレーンソング』

プレーンソング (中公文庫)
プレーンソング (中公文庫)
中央公論新社 2000-05
売り上げランキング : 120006

おすすめ平均 star
starだらだらした空気
star映画をみてみたい
starいつもの場所に帰ろう

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『プレーンソング』とは、教会などで歌われる単旋律聖歌のことである。それは明確なリズムを持たず、比較的自由なテンポの独唱()であり、独唱であるがゆえに多旋律聖歌に勝る派手さはないが、荘厳さという点では全く負けてはいない。作者がブログで書いている作品発表の経緯の中で、
 
PLAINSONGが『プレーンソング』のすべてを説明するわけでは全然ないけれど、『プレーンソング』の一部分は間違いなく表わしている。
 
と述べているのだが、本作品も平易で淡々とした日常を描いているようで、どこか惹きつけられる作品になっている。非日常を感じさせる物語的な派手さは全くない。敢えてそうした物語性を排除することが作者の目指した小説の形式であると思われる。作中において、映画を撮るために日常的にビデオを持ち歩いているゴンタが言っている。
 

何か、事件があって、そこから考えるのって、変でしょう?だって、殺人なんて普通、起こらないし。そんなこと言うくらいだったら、交通事故にでもあう方が自然だし。 日本のバカな映画監督なんか、人間はそういう事件と背中合わせに生きてる、みたいなこと言うでしょ。でも、そういう人たちの映画みてても、どこが背中合わせなんだろうって。それに、もともと普通の人じゃないしね。出てくるのが。(P207)

 
これは言い得て妙であるが、本小説は、ゴンタが撮ろうとしている「静」の映画を、作者自身が小説として書き上げたものなのだろう。こうした「静」の小説は、派手さはないが、間違いなくリアルなのである。だから人を惹きつけるのだ。私の好きな映画の一つに「before sunrise (邦題「恋人までの距離」)」というアメリカ映画があるのだが、本書の雰囲気はそれに似ている。この映画も、旅の途中に偶然出会った二人がその日一日を一緒に過ごす、ただそれだけの物語である。派手なことは何もない。豪華客船は沈没しないし、意地の悪い継母も恋敵も登場しない。二人がただ喋るだけのシーンが続く。しかし、見終わった後に残る感慨は大きく私の心を揺さぶる。そんな映画だ。
 
このような事件性を完全に排除した単なる日常の描写について、何を伝えたいのか分からない退屈な物語だと思う人がいるかもしれない。しかしながら、きっちりとした起承転結を有する物語があるのと同様に、自己主張しない空気のような物語があってもいいではないか。俗っぽい感動ばかりしていては疲れてしまう。肩の力を抜きたいときもあるだろう。そんなときに本書はお勧めである。

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2009-11-17(Tue) 20:07| 日本文学| トラックバック 0| コメント 0

『インストール』

インストール (河出文庫)
インストール (河出文庫)
河出書房新社 2005-10-05
売り上げランキング : 32297

おすすめ平均 star
star素晴らしい小説だ
starなんとなくいい
star現代の文学

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綿矢りさが紡ぎだす言葉は、本当に美しい日本語だと思う。短文と長文を織り交ぜた絶妙なテンポの文体の中で使われる現代の日本語は、押し付けすぎることもなく、それでいて引きすぎることもなく、すっと心の中に染み渡ってくる。素晴らしい小説というのは、ストーリの巧みさ云々は別にして、文字だけで読者を引き込み、次のページをめくらせずにはいられないような魅力を持つものなのだと改めて感じた。
 

まだお酒も飲めない車も乗れない、ついでにセックスも体験していない処女の十七歳の心に巣食う、 この何者にもなれないという枯れた悟りは何だというのだろう。歌手になりたい訳じゃない作家になりたい訳じゃない、 でも中学生の頃には確実に両手に握り締めることができていた私のあらゆる可能性の芽が、気づいたらごそっと減っていて、 このまま小さくまとまった人生を送るのか知れないと思うとどうにも苦しい。もう十七歳だと焦る気持ちと、 まだ十七歳だと安心する気持ちが交差する。この苦しさを乗り越えるには。分かっている、必要なのは、 もちろんこんなふうにゴミ捨て場へ逃げ出すのではなく、前進。人と同じ生活をしていたらキラリ光る感性がなくなっていくかもなんて、 そんなの劣等生用の都合の良い迷信よ、学校に戻ってまたベル席守ることから始めなさい! 光一口調で自分を叱ってみたが、しかし、 やっぱり私は動けなかった。自分にほとほと呆れ、 仰向けになってさびれたコンクリートの四角の切れはしからのぞいている暮れかけの空を見上げる。

 
高校生時代に感じていた思春期の微妙な心情がところどころに散りばめられていて、懐かしさがこみ上げてくる。私にもこんな時代があった。今更ながら思い返すが、その反面に22歳になった今でも同じようなことを考え悩んでいる自分がいる。こうした気持ちは年を取るごとに次第に減っていくのだろうが、おそらく大半の人が同意できるであろう人生のささやかな、しかし唯一といって良いほどの悩みをこのように書かれてしまっては、素晴らしいといわざるを得ないではないか。『インストール』が多くの人に読まれた理由はここにあると思う。
 
 
最後に本小説のテーマである「再生」について書く。受験勉強に追われる日々に疲れきっていた朝子は、かずよしの押入れでエロチャットをするという新しい世界を自分にインストールする。インストール完了後、つまりエロチャットのアルバイト終了後に朝子が選んだのは、以前の生活を取り戻すことだった。
 
私が思うに、ここで彼女の行ったインストールとはOS自体のインストールではなくて、アプリケーションのインストールだったのだろう。ご存知の通り、OS自体のインストールとは、パソコンを動作させる大元のプログラムを変えてしまうということであり、その意味で本書のインストールを解釈してしまうと、インストールによって朝子という人格が完全に代わることになってしまう。そうではなくて、本書のインストールとは、朝子というOSの中に「押入れの中でのエロチャット」というアプリケーションをインストールすることなのである。自分自身を維持しながら、同時に違った世界観を自分の中に芽生えさせることが本書でいうインストールなのだと解釈した方がしっくりくる。そうして新しい世界観を得た朝子は、以前の日常に自分を戻すという道を選択するが、その日常は決して以前と同じではない。朝子の中には、今まで知らなかった新しい世界が芽生えているのだから。

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2009-09-08(Tue) 10:47| 日本文学| トラックバック 0| コメント 0

『マリ&フィフィの虐殺ソングブック』

マリ&フィフィの虐殺ソングブック (河出文庫―文芸コレクション)
マリ&フィフィの虐殺ソングブック (河出文庫―文芸コレクション)
河出書房新社 2000-10
売り上げランキング : 69257

おすすめ平均 star
star<物語>の爆殺。
star何だかなぁ…。
starん?

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本書も評価の分かれる現代文学と言ってよいだろう。明らかにこれまでの小説の態様とは異なり、ストーリー性もなければ、含み豊かな表現もない。暴力や生表現を取り入れ、コマ送りのようなぶつ切りの情景描写を用いることで、まがりなりにも破天荒さを出しているようだが、こうした小説を天才的だと評するか、または駄作と評するのかといえば、私は後者の評価を与える。
 
というのも、描かれる内容自体は現代社会的が抱える残酷さを滑稽かつ端的に表していると言えるが、その表現が破天荒な割にあまりにも陳腐で、どうしても上滑りした印象を与えるからだ。彼の文章は全て短編であるが、そのどれもが全くもって印象に残らない。こうしたぶつ切りでスジの通らない文章を読むと私はカフカを思い起こすのだが、カフカの文章は非現実性の中にも精微な筆致によって登場人物の心情を描き出し、それが現実世界への架け橋の役割を果たしている。だから素晴らしい。しかしながら、本作品は現実へ架けようとした橋が抽象的で曖昧すぎ、私の心に届いてこない。これでは到底、小説の未来であるとはいえないだろう。
 
様々な本を読んでいくうちに、この評価も変わるかもしれないが、現在での私の評価はこれに留まる。

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2009-09-04(Fri) 12:02| 日本文学| トラックバック 0| コメント 0

『小さき者へ・生れ出づる悩み』

小さき者へ・生れ出づる悩み (新潮文庫)
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新潮社 2000
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おすすめ平均 star
star行け!君は勇者だ
star自身の才能への疑念の素直な告白
star良作

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お前たちは不幸だ。恢復の途なく不幸だ。不幸なものたちよ。
 
『小さき者』で有島が三人の子供達に向かって言う言葉である。あまりにもストレートな言葉であって、とても幼子相手に向けた言葉とは思われない。しかしながら、有島は相手が自分の子供達だからこそ、なおさら自分の気持ちをありのままに伝える必要を感じたのではないだろうか。
 
これは小説ではない。父としての有島が、自分の子供達に向けたメッセージである。これから困難に満ち溢れる人生をかぼそい力で歩んでいかなければならない子供達に向けた励ましの言葉である。だからこそ、悲しみや不幸を変に隠しだてたりせず、真っ直ぐと自分の感じるままを子供達に語りかける有島の言葉は、子供達の、そして私達の心に突き刺さるのだろう。
 
小さき者よ。不幸なそして同時に幸福なお前たちの父と母との祝福を胸にしめて人の世の旅に登れ。前途は遠い。そして暗い。然し恐れてはならぬ。恐れない者の前に道は開ける。行け。勇んで。小さき者よ。
 
この後、有島は『生まれ出づる悩み』を発表する。そこで描かれるのは、自らが置かれた境遇と自分自身の内なる芸術的欲求に板ばさみになった君の苦悩である。こうした境遇と欲求のせめぎあいという主題は、『田舎教師』や『破戒』などの小説にも共通するものであるが、有島は苦悩を単に苦悩であるとして終わらせない。彼は、この苦悩こそが私達の世界をより力強く波打たせるものであると結論している。
 
したがって、有島は変えがたい現実を子供達に突きつけることで、子供達に「生きて」欲しかったのだろう。苦悩し続けることが生の力である。彼の子供達は、母の死を「何者にも代えがたく悲しく口惜しいものに思う」(P19)ことがあっても、その苦しさゆえに「人生の淋しさに深くぶつかってみることが出来る。」(P19)その苦悩こそが子供達を力づかせ、躍動させるのだ。

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2009-09-02(Wed) 13:24| 日本文学| トラックバック 0| コメント 0

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